皆さんこんにちは。近頃は町田の忠生方面に車を走らせることが増えてきたのですが、車窓から見る学校校庭に咲く桜が本当に素晴らしいですね。さて今回は、新年度の４月となり、親御さんの元を離れ入寮して暮らす予定（既に暮らしている）学生さん達と、またその親御さんに向けてのブログです。

突然ですが、当ブログをご覧の皆さんは髄膜炎という病気をお聞きになったことはあるでしょうか？
2008年12月から、細菌性髄膜炎の原因細菌のひとつHib（インフルエンザ菌ｂ型）に対するHibワクチン接種が日本でも始まり、その後髄膜炎を含む、Hibによる侵襲性感染症の患者数は激減している事実を見れば、ワクチンが非常に有効であったことが分かります。ただ近頃、学生寮などの、集団生活をしている青少年を中心に、侵襲性髄膜炎菌感染症（IMD）の集団発生が散見されております。そのため、日本小児科学会発行の任意接種ワクチンのガイドラインでは、推奨接種対象者に学校の寮などで集団生活を送る者が追加となっております。海外のデータではありますが、髄膜炎菌の保菌者は入寮前はおよそ１５％程度だったものが、入寮から半年で４５％まで上昇しており、入寮から日の浅い期間で、侵襲性髄膜炎菌感染症を発症しやすい理由の一つと言えそうです。４月以降に入寮が予定されている方で、４価髄膜炎菌ワクチンを希望の方は、電話で当院までご連絡下さい。尚、日本小児科学会から出ている任意接種ワクチンのガイドラインには、推奨接種対象者に学校の寮などで集団生活を送る者が追加となっております。外部リンクではありますが、髄膜炎菌ワクチンの情報が乗っている製薬メーカーのサイトを載せておきます。ご参照下さい。https://e-mr.sanofi.co.jp/products/menactra/travel