インフルエンザ濾胞とは?
- 2019年2月14日
- 疾病関連
皆さん、こんにちは。
今回は、都内でも徐々に収束しつつあるインフルエンザウイルス感染について、感染時の咽頭所見について、ブログを書かせて頂こうかと思います。
皆さんが内科を受診される際、感冒症状として、『喉の痛み』を自覚されていることが多いかと思います。その際、私達医師は必ず咽頭部の観察を行っているのですが、実はインフルエンザの患者さんには、『インフルエンザ濾胞』という赤くピカピカしたイボ状のブツブツが、喉の奥に出来ていることがあります。もちろんインフルエンザ患者さんの全例に観察できるものではないため、喉の所見を見せて頂いた際に『インフルエンザの可能性が高いかと思います』もしくは『発熱や喉の所見からインフルエンザの可能性は低いと思います』など最初の印象をお伝えするようにしておりますが、迅速検査キットを使った結果、最初の私の印象と反対の結果が出ることもありますので、最終診断の説明は、より慎重にしているつもりです。尚、私が診察した患者さんの中で、私の当初の予想に反して迅速キットで陽性が出る患者さんは、当該年度にインフルエンザワクチンをちゃんと接種された方に多い印象がありますが、あくまで私の私見です。最後にインフルエンザ濾胞をもう少し知りたい方のために文献を載せておきます。https://www.jstage.jst.go.jp/article/numa/72/1/72_11/_pdf
まだまだ寒い日が続きますので、インフルエンザ感染の予防にはうがい・手洗いをしっかりと行って下さい。それではまた。