ポリファーマシーを知っていますか?|町田駅前内科クリニック|町田駅の循環器・糖尿病・腎臓内科

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医療コラム

ポリファーマシーを知っていますか?|町田駅前内科クリニック|町田駅の循環器・糖尿病・腎臓内科

ポリファーマシーを知っていますか?

みなさんはこの言葉を聞いたことがありますか?『poly=たくさんの 』『pharmacy=おくすり』 という言葉に分けると解りやすくなります。一般的に、ひとりの患者さんに多剤処方がされていることを言います。複数の薬が使用されることで、思わぬ有害事象(医薬品の使用によって生じる好ましくない反応)が生じたり、複数の診療科をまたぐことで重複した薬を飲んでいた、などが昨今問題となっています。

特に高齢者では、複数疾患の治療のため使用する薬の数が多くなりがちで、問題が起こりやすい状況にあります。最近の流れとしては、厚生労働省が2018年3月末に医療従事者向けに「高齢者の医薬品適正使用の指針(総論編)」(平成30年5月29日付け医政安発0529第1号・薬生安発0529第1号)を出しており、特に高齢者においては、睡眠鎮静薬、認知症周辺症状治療薬、高血圧治療薬、糖尿病治療薬、脂質異常症治療薬、抗凝固薬、消化性潰瘍治療薬、消炎鎮痛薬、緩下薬でのポリファーマシーが起こりやすく、多剤投与での不利益が起こらないよう主治医は細心の注意が必要と考えます。また患者さん自身も、現在飲んでいるくすりが何のくすりであるか、しっかりと内容を理解しておくことで、主治医やかかりつけ薬局に相談しながら、上手に治療を受けることが重要です。