町田駅前内科クリニック

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脳出血の恐ろしさ


脳卒中という病気を皆さんは良くご存知のことかと思います。ちなみに脳卒中は大きく2つの病気に分かれます。ひとつが脳の血管が詰まって起こる脳梗塞。そしてもうひとつが脳の血管が切れて発症する脳出血です。今回はそのうちの脳出血(くも膜下出血と脳内出血)についてのお話をさせて頂きます。
かつて大学病院の救命救急センターや救急病院で夜間当直をしていた時には、脳卒中で運ばれて来院される患者さんをたくさん診ておりました。脳の血管が詰まって起こる脳梗塞に対しては、我が国でも2000年代前半より、発症から3時間以内という超急性期に、tPAと呼ばれるお薬を使って血の塊を溶かす血栓溶解療法が本格的に始まり、治療後に非常に限られた後遺症のみで自宅や社会に復帰された患者さん達を、少なからず見て参りました。
通常私達医師は、脳卒中が疑われた場合、まず頭のCT撮影(Computed Tomography=断層撮影)を行います。理由は、その症状が脳出血か脳梗塞によるものなのかを判断するためです。
当然診断には熟練を要しますが、脳内出血の場合はひと目でソレと分かることも多く、治療については、脳外科の先生方にお願いすることになります。
これだけ医療が発達した現在でも、脳内出血を発症された方のうち、3人に1人は発症から1ヶ月以内に亡くなっており、生存してもその多くは麻痺や言語障害などの後遺症を残し、また脳出血の再発率も高く、てんかんや認知症を発症するというのです。脳出血発症後の急性期治療については、“血圧はこのくらいが最も良い”ですとか、“あの治療薬については実は有用性が見られない”等の知見は集まってきたのものの、私が最もショッキングだったのは、発症してしまったら“有用な内科治療は何もない”ということでした。(正直、愕然としました)
ですので私の医師としての役目は、いかに脳出血を発症させないかということに尽きると思うのです。
脳梗塞については、当院でも頸動脈エコーなどを行い、そのリスク評価を行っていますし、危険因子の治療も行って頂いております。また必要があれば抗血小板薬などの治療薬も投与しています。ただ残念ながら脳出血については、くも膜下出血の原因となる脳動脈瘤を事前に見つけることを除けば、血圧をしっかりと管理すること以外に、事前予測は極めて難しいと言えそうです。ですので、ここは声を大にして言わせて頂きます!!
皆さん、高い血圧を放置せずに、是非とも血圧管理(食事療法を含む)をしっかりと
行って下さ〜い!!
それではまた。