町田駅前内科クリニック

  • 〒194-0022
    東京都町田市森野1-39-16
    渋谷一樹ビル3F

オンライン診療

WEB予約はこちら

院長ブログ

Doctor's Blog

新型コロナウイルス感染を予防するために〜前篇〜


皆さんこんにちは。新型コロナウイルス感染症の影響で、マスクや除菌用アルコール製剤が手に入りにくい状況が続いています。新型コロナウイルスに感染しないためには、従来言われているような、うがい&手洗いといった感染予防策が重要であることは言うまでもありませんが、“目に見えない敵”に打ち勝つためには、その他にもできることがたくさんあると、私は考えています。

そこで今回は、当院で行っている診療内容とも関わりが強い対策法2つについて、前篇と後篇に分けてお話させて頂きます。

その1 新型肺炎に感染しにくい身体とは….

新型コロナウイルスの感染経路は飛沫感染*1と接触感染*2であると言われておりますが、口や喉などの粘膜からウイルスが体内に侵入することでヒトへの感染が成立し、ウイルスが増殖できる場所(ウイルスの性質の違いにより、自分の仲間を増やすことのできる臓器には特徴があります)でウイルスが増えることで、鼻腔内や咽頭部でのウイルス増殖の結果、鼻汁や咽頭痛などの感冒症状が起きてきます。また体内ではウイルスを排除するべく、ヒトの免疫システムが、ウイルスによって起こされた“臓器の火事”に対して“消火活動”を開始しますが、消火に使うサイトカインという“水”が血流に乗って全身を駆け巡るため、発熱や筋肉痛と言った症状を引き起こします。ウイルスが体内に侵入してから、各種症状が起きるまでのメカニズムを説明させて頂いたのですが、そもそもウイルスの侵入門戸となる口や喉の粘膜などからウイルスが体内に潜り込むのを防御することが、特に重要です。うがい&手洗い、それにマスク装着と言った対策の上で、更にできることは、上下気道における免疫能を落とすことが知られている喫煙を行わない、また呼吸器疾患、糖尿病、高血圧などの持病をお持ちの方は、これら疾患の治療をしっかりと行う(続けておく)ということです。中国湖北省武漢市の金銀潭醫院で新型コロナウイルスによる肺炎で治療を受けた患者99人についての論文ではhttps://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(20)30211-7/fulltext#seccestitle14099人のうち、50人にもともと持病があり(そのうち40人に心・脳血管疾患、12人で糖尿病合併)また11人の死亡者の中で、うち60歳以上の方が5人いたとのことです。ただ特に注目したい点は入院早期に亡くなった2人の60代の方には高血圧や糖尿病といった明らかな持病が無く、二人とも長期喫煙歴のある人だったとのことです。過去にも喫煙者はインフルエンザウイルス発症リスクが非喫煙者の5倍以上になるといった研究報告https://www.journalofinfection.com/article/S0163-4453(19)30254-3/abstract

があり喫煙が肺・気道局所免疫のみならず、全身性免疫も低下させることが知られており、喫煙者の方が新型コロナウイルスに感染しやすいのかどうかはまだ分かりませんが、冬季に流行するインフルエンザウイルス罹患後に、肺炎を始めとした細菌性感染症を合併しやすいことは良く知られているため、新型コロナウイルス感染後に細菌性肺炎を併発すれば、重症化しやすいことは想像に難くありません。喫煙者の皆さんは一刻も早く禁煙に取り組んで頂き、持病についてもしっかりと治療を行うことが重要であることを強調しておきます。

続きは後篇に